ロイヤルアデレード・ゴルフクラブ

傑出したゴルフコースと、紛れもない冒険的性質をその中心に併せ持つロイヤル・アデレード・ゴルフ・クラブ(Royal Adelaide Golf Club)は、創造的なショット、そして究極に楽しめるゴルフ環境を提供しています。

クラブについて

最初のロイヤル・アデレード・ゴルフ・クラブは1870年6月に創設されましたが、その運営はわずか数年しか続きませんでした。その後1892年に、現在のクラブが改めてグルネルグ(Glenelg)にて設立され、1923年にはシティーの西側を走る線路沿いの地、砂丘やクレーターのあるシートン(Seaton)へと移転されました。同年、クラブは現在も位置するシートンで、「ロイヤル」の称号を授与しました。

1926年に行われたアリスター・マッケンジー博士(Dr Alister MacKenzie)による作業を含め、コースには多くの改修が施されてきました。しかし、ロイヤル・アデレード・ゴルフ・クラブは比較的オープンなリンクスコースとして、その独特な個性を維持し続けています。他とは一線を画すフロントピンの3番ホールは、マッケンジー博士がクラブに残した贈り物であり、世界中どこを探してもこれほど素晴らしいショート・パー4ホールは見当たりません。

当初のバンガロー・スタイルのクラブハウスは、1905年の終わりに業務が可能となりました。それ以来、増え続けるメンバーとメンバーからの様々な要望に対応するため、数えられない程の追加・変更作業が加えられてきました。

シートンの地でリンクスコースを提供するロイヤル・アデレード・ゴルフ・クラブでは、国際大会や州をまたいだ大会、そしてチャンピオンシップなど、多くのイベントが開催されてきました。その中には、9度の全豪オープン(Australian Open)、16度の全豪アマチュア選手権(Australian Amateur Championship)なども含まれています。さらにクラブは、全豪女子オープン(Women’s Australian Open)、全豪女子アマチュア選手権(Australian Women's Amateur Championship)などの舞台ともなってきました。他に類を見ない独自のコースを有するロイヤル・アデレード・ゴルフ・クラブは、年月を経てその姿を大きく変えてきたものの、根本にある個性・魅力は、確実に維持されています。

デザインの特徴

ロイヤル・アデレード・ゴルフ・クラブは、比較的オープンなリンクスコースとしての独自性を維持し続けています。この特徴は、オーストラリアにおいて、決して一般的に見られるものではありません。メンバーや訪問客は皆同様に、クラブが大都市に近接するゴルフコースでありながらこのような個性を維持していることを、非常に貴重な点として評価しています。幅広いスペースを持つシートンのコースは、全体的に見て、よほど良い天候に恵まれない限りは、見た目よりも多くの困難をはらんでいます。ラウンドを終えた際、メンバーのほとんどは、ハンディキャップを測ってプレーしたことに大変満足しています。

コースのハイライト

3番ホール パー4 266メートル

アリスター・マッケンジー博士によってデザインされたこのショート・パー4ホールは、前の2ホールが平坦であったのとは相対的に、砂丘の国への入り口となっています。この3番ホールでは、伝統的な2ショット・ホールに必要なゴルフの要素は全て自然の砂丘によって演出されており、バンカーはひとつもありません。ホールが造られた際、必要だったのはティーグラウンドとグリーンの建設だけであり、残りは全て自然環境によって補われたのです。

鉄道線路の横に佇むティーグラウンドにおいて、ゴルファーは明確な判断に基づくティーショットを要求されます。ティーグラウンドからドライバーに賭ける勇敢なゴルファーにとって、グリーンは射程距離ではありますが、直接目で見える場所にはありません。隆起部の奥に広がるフェアウェイが砂丘を右から左へと下る斜面になっているため、待ち受けるグリーンに向けて理想的な跳ね返りを得るためには、ティーショットをフェアウェイの右端に正確に落とすことが重要です。

堅実なプレーを選択するのであれば、フェアウェイを横切る隆起部の上に3番アイアンでつけ、長く狭いグリーンに向けての微妙なウェッジショットへとつなげる方法もあります。グリーンはプレーのラインにまたがってわずかに傾斜し、険しいラフに覆われる深く狭い土手に両側を挟まれています。