コモンウェルス・ゴルフ・クラブ

コモンウェルス・ゴルフ・クラブ(Commonwealth Golf Club) の起源は、1915年5月にムーランビーナ・ゴルフ・クラブ(Murrumbeena Golf Club)を作り、後にメルボルン・サンドベルト(Melbourne Sandbelt)に住むことを熱望した、尊敬すべき11人のゴルフ愛好家まで遡ります。

クラブについて

専門家であったサム・ベネット(Sam Bennett)によって設計され、最初の12ホールが1921年の始めにオープンし、1924年には全18ホールでプレーができるようになりました。1926年、クラブのキャプテンだったチャールズ・レーン(Charles Lane)はゴルフコース建設学を学ぶため海外を旅し、以前にアリスター・マッケンジー(Alister MacKenzie)のパートナーでもあったイギリス人デザイナー、ハリー・コルト(Harry Colt)に出会いました。

レーンは自身が学んだものを持ち帰り、コモンウェルスのグリーンとバンカーに最後の仕上げを施しました。ほとんどの作業を1人で行っていたため、上半身裸でバンカーを掘り出している姿も度々目撃されました。

コモンウェルス・ゴルフ・クラブで開催された大きな大会の中には、ピーター・トムソン(Peter Thomson)が7打で優勝した1967年の全豪オープンや、台湾人ゴルファー、ヤニ・ツェン(Yani Tseng)が連続優勝を飾った2010年と2011年の全豪女子オープンなどがあります。

また、コモンウェルス・ゴルフ・クラブは、トム・ドーク(Tom Doak)による「親友を最初に連れて行きたいコース」の31コースにも含まれています。さらにトム・ドークは以下のような言葉を記しています。

‘「コモンウェルスの特筆すべきところは、ひとつのシンプルな方針が堅持されている点だ。フェアウェイの片側からのアプローチだけを受け入れ、誤ったアプローチ・ラインからのショットは押し出してしまうよう、それぞれのグリーンが方向付けられ、傾けられているのだ。」:1994年トム・ドーク著、コンフィデンシャル・ガイド・トゥー・ゴルフ・コース(The Confidential Guide to Golf Courses)より。ミシガン州トラバーズ・シティ(Traverse City, Mi. )、ルネッサンス・ゴルフデザイン(Renaissance Golf Design).

デザインの特徴

コモンウェルスは、困難なドライビング・ホール、そしてフェアウェイからのアプローチ時に正確性が求められる、微妙な傾斜を持ったグリーンが自慢のコースです。

フェアウェイに並ぶ木々は、長い間にわたり、オーストラリアのゴルフ・シーンで見られる最も素晴らしい樹木群だと評されてきました。クラブの創設期に行われた樹木の選択、植え付け、手厚い世話に対する称賛は、主に、長い期間にわたってクラブのキャプテンであり終身会員であった、アレック・ブラーエ(Alec Brahe)の努力の賜物です。

1938年に完了した3年間のプログラムにおいて、18ホール全てのグリーンには再設計と芝の張り替えが施され、完全に新しいシステムのグリーンサイド・バンカーが導入されました。多くのバンカーが造り変えられ、新しいティーグラウンドも建設されました。これらの作業によってコースに戦略的な個性が誕生し、コモンウェルス・ゴルフ・クラブの名が世に知られることとなりました。この改修プログラムは、33年間にわたってコモンウェルスのマネージャーであり、ニュージーランド・オープンの元チャンピオン、スローン・モーペス(Sloan Morpeth)による計画・監督のもと行われました。

1930年代以降、土地の追加購入やコース・レイアウトのわずかな変更が行われました。例えば、1960年代半ばには、オールド・ダンデノン・ロード(Old Dandenong Road)沿いのミラーズ・パドック(Miller’s Padock)として知られる土地が追加購入されました。さらにはコース設計家スローン・モーペスによって、10番ホールと11番ホールのデザイン変更も行われました。

その後1992年には、全グリーンの排水性を向上させるため、クラブはひとつのプログラムに着手しました。このプログラムには、いくつかのグリーンの周囲の改造、さらにはバンカー、土手、排水路などの工事、パイプを網目状に敷設する作業なども含まれていました。プログラムの最終過程には、6番ホール、12番ホールの改修と、新しい7番ホールの建設工事などがありました。これらの作業のデザインは、グリーンの排水プログラムを援助するためクラブに雇用されていた建設家、ケビン・ハートリー(Kevin Hartley)が担当しました。

コースのハイライト

9番ホール パー3 133メートル

コモンウェルス・ゴルフ・クラブの9番ホールは、メルボルン・サンドベルトにおいて最も伝統様式に則ったパー3ホールのひとつであり、プレーヤーは大変にいたずらで油断のならない条件下でティーショットに臨みます。

このホールに初めて挑戦するゴルファーにとって、ホールに含まれる難題は、ティーグラウンドからすぐに分かるものではありません。しかし、グリーンの手前、左、右、あるいは奥へとボールを外してしまうと、そこからの選択肢が非常に限られていること、そして、グリーンに戻すには難易度の高いショットが求められることが明白となります。