ロイヤルメルボルン・ゴルフクラブ

1891年の創設当初、ロイヤル・メルボルン・ゴルフ・クラブ(Royal Melbourne Golf Club)のコースはコーフィールド競馬場(Caulfield Racecourse)の近くに位置しており、クラブのメンバーはそこでプレーを楽しんでいました。それから約10年後、歴史に残るほどの大きな移転があり、今では世界的に有名なメルボルン・サンドベルト(Melbourne Sandbelt)が誕生しました。

クラブについて

新しいロイヤル・メルボルン・ゴルフ・クラブの設計は、有名なスコットランド人建設家であったアリスター・マッケンジー博士(Dr. Alister MacKenzie)に委任されました。1926年10月、船で到着した博士は、最高の芝生を蓄え、緩やかに起伏する砂質の多い土地を見て感激しました。またこの地質は、馬に器具を引かせて作業をするのにも適していました。

ウェスト・コース(West Course)の設計作業を開始する前、いかなるレベルのプレーヤーでも楽しめるコース造りを決意したマッケンジー博士は、全メンバーの年齢とハンディキャップを記載したリストの作成を依頼しました。そして博士は、メルボルンで過ごしたわずか数週間という短い期間で、ウェスト・コースにおける傑作を創り出したのです。

その後マッケンジー博士はクラブメンバーを作り、1924年の全豪チャンピオン、アレックス・ラッセル(Alex Russell)をビジネス・パートナーに選任しました。後にラッセルは、1931年にオープンすることとなるイースト・コース(East Course)の設計を担当しています。

1930年代以降、ロイヤル・メルボルン・ゴルフ・クラブは、全豪オープン(Australian Open)、ワールドカップ(World Cup)、バイセンテニアル・クラシック(Bicentennial Classic)、プレジデンツ・カップ(Presidents Cup)など、大規模なトーナメントの優先開催地となってきました。1959年以降、これらの大会はラッセルのデザインしたイースト・コースの6ホール、マッケンジー博士のデザインしたウェスト・コースの12ホールを併用する、コンポジット・コース(Composite Course)で行われるようになりました。

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デザインの特徴 – ウェスト・コース

ウェスト・コースのクオリティーについては既に多くが記されていますが、率直に説明するのであれば、このコースはオーストラリアで見られる最高の地形、最高のデザイン、最高の建設術のコンビネーションです。ドラマチックな起伏や肥沃な砂質土に溢れ、自然そのままの岩石とともに創り出される景観は、ゴルフの神様からの素晴らしい贈り物です。

ウェスト・コースのハイライトを限定して挙げるのは易しいことではありません。大胆なバンカーは見た目にも壮観であり、ティーグラウンドやバンカー周辺のラフでは、それぞれのホールを自然に縁どる天然の草々が混じり合い、プレーへの集中を邪魔することなく素晴らしい鮮明さとコントラストを生み出しています。グリーンは光り輝き、何十年にもわたってオーストラリア最高のパッティング環境を演出してきました。大きく、美しい傾斜を持つグリーンは、様々な角度から放たれるアプローチに適応できるようデザインされていますが、ティーショットが理想的なラインから離れれば離れるほど、グリーンに乗せる難易度は増していきます。

デザインの特徴 – イースト・コース

ロイヤル・メルボルンのメインサイトに位置するイースト・コース(East Course)は、有名なウェスト・コースと隣接しており、「ホーム・パドック」と呼ばれる創設当初から残る7つのホールがハイライトとなっています。見事なバンカーを持ち、グリーンはウェスト・コースよりは小さいものの美しく構築され、複雑に傾斜しています。

最高のアンジュレーションを持つショート・フォー、ロング・フォー、ミッド・フォーのコースは素晴らしく、ティーショットにおいてはリスクと見返りが明確であり、バーディーあるいはダブル・ボギーまで、様々な結果が待ち受けています。同様に印象的なコースの終盤は、パー4ショートの15番ホール、無数のバンカーが待つ16番ホールから始まっています。16番ホールは両コースを合わせて最も高低差の少ないホーム・パドック・ホールですが、メルボルン最高のホールのひとつであり、その難易度が最も過小評価されたパー3ホールでもあります。また、世界的に有名なコンポジット・コースのクライマックスで使用される最終2ホールはさらに別格なものとなっており、18番ホールはゴルフ界において最も素晴らしいホールのひとつです。

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コースのハイライト

6番ホール パー4  391メートル

ロイヤル・メルボルンのウェスト・コース、6番ホールは、世界の優れたゴルフホールのリストに必ずランクインするホールであり、ぜひ挑戦するべき、大変に人気の高いホールとなっています。

経験豊かなプレーヤーは、ティーショットでドッグレッグのコーナーに位置するバンカー越えにトライし、成功すれば、より近い位置からグリーンを狙うことが可能となります。コーナーを越える自信のない場合は、左サイドのフェアウェイをレイアップし、捕まりやすいバンカーを避けるのも選択肢のひとつです。しかしこれは安全なティーショットである一方で、事実上2オンできる可能性は消えてしまいます。

アリスター・マッケンジー博士の天才たる所以が、ここにあります。一般的なゴルファーでも最終的にはグリーンに到達するこのホールが、腕のあるプレーヤーがスコアを競う際には、実に困難なホールへと早変わりするのです。

 

「天国だ。グリーンは極めて美しく、コースも本当に素晴らしい。コースに出て、プレーがしたい。それだけだ。」- グレッグ・ノーマン(Greg Norman)

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