ヤラ・ヤラ・ゴルフ・クラブ

1898年の創設期以来、ヤラ・ヤラ・ゴルフ・クラブ(Yarra Yarra Golf Club)はメルボルンの歴史の一部を担ってきました。ヤラ・ヤラのフェアウェイや小道を歩けば、過去にそこでプレーした偉大なアマチュア・プロのプレーヤー、そしてメンバー達の魂を感じ取ることができます。

クラブについて

ヤラ・ヤラ・ゴルフ・クラブは、当初はイーグルモント・ゴルフ・クラブ(Eaglemont Golf Club)として知られ、クラブのメンバーは、現在はハイデルバーグ(Heidelberg)の町の一部となっている地で、9ホールからなる荒いコースでプレーしていました。この地とは、オーストラリアン・アートの金字塔、「ゴールデン・サマーズ(Golden Summers’)」(1889年)でアーサー・ストリートン(Arthur Streeton)の描いた、まさにその地です。クラブは創設当初から時代の先を歩んでおり、女性も男性と同等のメンバーとして認められていました。

メルボルンの都市の拡大に伴い、1911年、メンバーはヤラ川(Yarra River)のほとり、ロザンナ(Rosanna)に新しい土地を求めました。クラブの名前を変更する際、新たな周辺環境を反映するため、先住民の言葉で「流れる」という意味を持つ「ヤラ」という言葉が選ばれました。1927年、ゴルフ向けにさらに良い土地が必要となり、現在クラブの位置するベントレー・イースト(Bentleigh East)に土地が購入され、クラブは再び移転されました。

1929年2月、コースと地中海式クラブハウスの正式オープン式典が催され、数百人という人々が参列しました。そして現在ヤラ・ヤラ・ゴルフ・クラブは、メルボルンのゴルフコースの中でもこの上ない環境の中で、温かく、友好的な雰囲気を提供しています。

世界的に有名な多くのゴルファー達が、このクラブで開催されたトーナメントでその腕を競い合ってきました。その中には、ウォルター・ヘーゲン(Walter Hagen)、ベイブ・ディドリクソン(‘Babe’ Didrickson)、ジョー・カークウッド(Joe Kirkwood)、ピーター・トムソン(Peter Thomson)、 ジョニー・ミラー(Johnny Miller)、 グレッグ・ノーマン(Greg Norman)、 イアン・ベーカー・フィンチ(Ian Baker-Finch)、 カリー・ウェブ(Karrie Webb)、 アニカ・ソレンスタム(Annika Sorenstam)、ジャン・スティーブンソン(Jan Stephenson)、 レイチェル・テスキ(Rachel Teske)などが含まれます。さらに、ヤラ・ヤラのアマチュア・メンバーであったロバート・アレンビー(Robert Allenby)と スチュアート・アップルビー(Stuart Appleby)は、ここからプロとしてのキャリアをスタートさせました。

2007年2月、数百万ドルを費やし改装されたクラブハウスがオープンしました。ヤラ・ヤラ・ゴルフ・クラブは最高級の設備を備え、メルボルンを代表する一流プライベート・ゴルフクラブとしての地位を確固たるものとしています。

デザインの特徴

サンドベルト(Sandbelt)の、この名のあるコースの主要設計者となったのは、1926年にオーストラリア滞在した際、有名なアリスター・マッケンジー博士(Dr Alister Mackenzie)と協力関係を結んでいたアレックス・ラッセル(Alex Russel)でした。今日でも、コースは創設当初のレイアウトとほぼ同じ状態のまま残っており、他の名高いゴルフコースと同様、時の試練を経ても輝きを放ち続けています。

世界最高級のゴルフコース建設を論評した、トム・ドーク(Tom Doak)著「コンフィデンシャル・ガイド(Confidential Guide)」では、ヤラ・ヤラの4番ホール(パー3)が7位に位置づけられ、「ヤラ・ヤラは、南半球でこのカテゴリーに属する唯一のコース」と評されました。ピーター・トムソンによって「国宝」と称された11番ホールは、オーストラリア最高の1ゴルフホールのひとつとして、常に変わることなく専門家たちに称賛され続けています。

極上のグリーンとバンカーはヤラ・ヤラのハイライトであり、マッケンジー博士自身による多くの傑作にも引けを取っていません。概して広く、早く、起伏するグリーンのいくつかは、メルボルンで最も険しい斜面を呈しています。その一方で、バンカーはその周辺と自然に溶け込むよう作られており、それぞれのホールにおける戦略の本質的部分を担っています。

ラッセルの遺した黄金時代の伝統的なデザインは、80年以上にわたり、賢明なメンバーたちによってほぼそのままの姿で維持されています。

コースのハイライト

15番ホール パー3 145メートル

ヤラ・ヤラ・ゴルフ・クラブにおける一連のパー3ホールは、ゴルフ界最高の組み合わせのひとつです。

オープニング・ホールとなる、パー3・201メートルの1番ホールは、即座にゴルファーの注意を引きつけます。4番ホールも引き続き困難なホールとなっており、ヤラ・ヤラの壮大な11番ホールは、高いスキルを持つプロフェッショナルですら膝を震わすことで知られています。

視覚という点では、ヤラ・ヤラで最も目を奪われるホールは、コース最後のパー3である15番ホールであることは間違いありません。ティーショットにおいて、1番ホールや11番ホールほど要求が厳しいわけではありませんが、ボールをグリーン上の水平部、適切なポジションに乗せることが極めて重要です。グリーンは純潔にして堂々と腰を下ろし、際立つバンカー群に周りを囲まれ、ゴルファーのプレーを、ただただ待ち続けています。真に素晴らしい環境の中、プレーヤーは時には予想外な困難に陥りますが、この崇高な挑戦によって、ホールは締めくくられます。